以前の記事は以下です。
コモディティの特徴も色々とありますので、一つ一つ書いていきたいと思います。
実物商品(金融商品)
コモディティは株式や債券のような金融商品とは異なる実物商品です。
(厳密には、金融商品としての性格も持ち合わせています。)
実物商品といっても、分かり辛いかも知れません。
例をあげると、小麦やトウモロコシなどの農産物、原油やガソリンなどのエネルギー製品
といった、様々な製品の原材料にあたる実際の「モノ」がが取引の対象です。
ですから、実物商品なのです。
もう一方の性格である金融商品の特徴ですが、
実際は現物商品なのですが、先物取引やオプション取引によって、
世界中の取引所で売買される事から、金融商品としての性格を合わせもっています。
インカムゲインがない
また、実物商品であるが故に、株式の配当や債券のクーポン(利子)ようなインカムゲインがありません。
つまり、保有しているだけでは、利益を得る事ができません。
インカムゲインがないのは、株式や債券と異なるコモディティの大きな特徴の一つです。
コモディティはインカムゲインがないから、投資する価値がないと言う人もいるようです。
(私はそうは思いませんが。)
市場規模が小さい
コモディティの市場規模に関しては、情報にばらつきがあるようですが、
いずれにしても株式市場や債券市場と比較すると、比較にならない程、
市場規模は小さいようです。
日経ビジネスオンラインより
コモディティー市場の規模は小さい。最大のWTI先物市場でも10兆〜15兆円程度、金の先物市場は4兆5000億円程度でしかない。これに対し、世界の株式市場の規模は約7200兆円(うち米国約2400兆円、日本550兆円、中国390兆円)、債券市場の規模は5500兆円と言われる。
他資産との相関性
コモディティが注目される理由の一つに株式や債券と相関性が
低い事(低いどころが負の相関)があげられます。
株式や債券と相関性が低いかわりに、消費者物価指数やインフレとの
相関性が比較的高い事もコモディティの特徴です。
インフレとの相関性の高さも、世界の機関投資家がコモディティに
注目する理由の一つです。(要はインフレヘッジです。)
・・・こんなところでしょうか。
イベントリスクに強いとも書かれている資料等もありましたが、今後はどうなのでしょうね。
私が色々と調べた結果、ネガティブな面で気になる点としては、
ここ数年で、コモディティ市場急激に資産が流入していることです。
それもどうやらほとんどが年金基金等の機関投資家の
「投機マネー」ではない、「投資マネー」とのことです。
買いから入り、長期保有される事を前提としたマネーが大量に流入する事で
どのような影響がこれからでてくるのか。。
(単純に考えて、インフレに寄与してるでしょうね。)
2003年からの5年で9倍程度の市場規模へ急変したとの資料もでてきています。
ここまで急激に市場に資産が流入すると、ヒストリカルデータが一体あてになるのかどうか・・・
と気になっています。
単純にコモディティの市場規模を考えると、株式や債券のようにポートフォリオの
中心に据えるべき資産ではないでしょうね。
ただし、他資産との相関性の低さは分散度を高めるのに非常に有効であり、
一定の割合で保有するのは「アリ」かも知れません。
ポートフォリオに影響を与える程度の比率となると、全体の5%〜10%が妥当でしょうか。
(自己判断でお願いします)
色々と調べた結果、参考になりそうな資料を、最後に紹介しておきます。
ピムコ コモディティの概要とコモディティに投資する理由
金融商品化する原油市場
「コモディティインデックス」ついて書いていこうと思います。
今回は、コモディティ(商品)のインデックス(指数)について。
現在、国内で取扱われているコモディティに連動する投資信託は概ね、以下のインデックス(指数)を
ベンチマークとしています。
簡単にこれらのコモディティインデックスを説明すると・・・
コモディティに連動する国内の投資信託のうち、最も多くの投資信託が、ベンチマークの指数として
採用しているのが、DJ-AIG Commodity Index(ダウジョーンズAIGコモディティインデックス)です。
次いで、多いのがS&P GSCI(S&Pゴールドマンサックスコモディティインデックス)でしょうか。
また、S&P GSCI(S&Pゴールドマンサックスコモディティインデックス)には、
S&P GSCI Liteという、エネルギー比率が少なくなった指数も存在します。
(こちらの方を好む方も多いようです。)
RICI(ロジャース国際コモディティインデックス)も、
ジムロジャースが開発した指数というだけあって、なかなか有名な指数ではあります。
DBLCI(ドイツ銀行グループコモディティインデックス)は、
損保ジャパン-DBLCIコモディティ6という投資信託で、
ベンチマークに採用されていますが、正直、私は今まで知りませんでした。
(あまり、メジャーなコモディティインデックスではないのではないのかな?)
といった感じです。
もちろん、それぞれのコモディティインデックスごとに違いがあります。
コモディティインデックスに組み込まれている品目と比率がそれぞれ異なります。
それぞれのコモディティインデックスが組み込んでいる品目数は以下の通りです。
(記事掲載時点の品目とその比率です)
RICIが最も品目数が多く、DBLCIが非常に品目数が少ない事が分かります。
さて、それぞれのコモディティインデックスの品目をカテゴリー化し、それぞれのカテゴリーの
比率をまとめると以下のようになります。
(記事掲載時点で、各種サイトから、私が集めた情報を基にしています。参考程度に。。)

各指数のカテゴリー別の比率をみると、S&P GSCIが非常にエネルギー比率が高い事が分かります。
DJ-AIG、S&P CSCI Liteあたりは、まぁまぁ、カテゴリー毎に分散がされています。
品目数とカテゴリー毎の比率をみると、なんとなく
DJ-AIG、S&P CSCI Lite、RICIがベンチマークの指数としては良さそうな気がしますね。
さて、そもそもコモディティの指数がどれくらいのリターン・リスクがあるのかというと、
実は全て調べきれていません(笑)
・・・というのも、全てのコモディティインデックスでリスク・リターンはこれぐらいですよーって
はっきり公開されている訳ではないようなのです。
国内のコモディティに連動する投資信託で最も、多くベンチマークに採用されている
DJ-AIG Commodity Index(ダウジョーンズAIGコモディティインデックス)は
本家サイトに分かり易い形式で詳細なデータが公開されていたので、こちらだけ紹介しておきます。
1991年のDJ-AIG Commodity Index(ダウジョーンズAIGコモディティインデックス)設定以来の
リターンは9.8%で、リスク(標準偏差)12.67%となっていました。
詳しくはコチラをご覧下さい。
私が調べた限りだと、コモディティインデックスによって、リスク・リターンも結構差があるみたいです。
(品目も、カテゴリー別の比率も違いますから、当然ですが。。)
コモディティのリスク・リターンを単純に大枠で捉えてみると、
リスク・リターンは株式に近いものがありますね。
要は、リターンも高いけど、リスクも高いようです。
・・・高リターン、低リスクな金融商品なんてないような気もしますが(笑)
ただ、株式とコモディティは値動きも歴史も資産残高も資産残高の推移もかなり異なる資産
ですから、注意が必要です。
次回はその辺りについて書いていこうと思います。
関連エントリー
「コモディティってどうなんだろう?」
今回は、コモディティ(商品)に興味を抱いたキッカケについて。
ここ最近、株式や債券といった、伝統的資産でないコモディティ(商品)が注目され、
コモディティ(商品)に連動する投資信託が新設されています。
皆さんはコモディティ(商品)について、どのようにお考えですか。
私は、ここ最近、コモディティ(商品)に興味を持ち始めました。
理由は至って単純で、昨年末(2008年)辺りからの
サブプライムローン問題に端を発した金融市場の混乱で、
昨年末(2008年)辺りからのリターンがボロボロだからです(笑)
ボロボロとは言いつつ、私自身は運が良く、昨年末(2008年)に
証券会社の口座の集約化を図るために、
一度、複数の証券会社に分散されていた投資信託を一旦、売却しました。
(あまりに幾つも口座をバラバラと持っていると、管理が面倒じゃないですか。。)
売却が終わって、さぁアセットアロケーションを組み直そうと思っていた矢先に、
市場の混乱が起こりました。単なる偶然なのですが、
そのまま保有していたのと比較すると、かなーり、ダメージは少なく本当にラッキーでした。
簡単に言ってしまえば、ボロボロの一言で終わってしまうのですが(笑)、
私が気になっているのは、近年、株式や債券、不動産といった伝統的資産が
以前に比べて相関性が高まってきているのではないかという事です。
思い込みでしょうか??
昨年末(2008年)辺りからのサブプライムローン問題に
端を発した金融市場の混乱で各種金融商品に対する信用不安から、
資金の引き上げが起こり、短期的に、株式や債券、不動産といった資産が、
いずれもマイナスリターンとなり、相関性が高まっているのは、さておくとしても、
それだけでもないような気がしているのです。
ざくっと言ってしまうと、やべーな、このリターン、ちょっとカンフル剤でも入れたいなぁってなノリで、
コモディティ(商品)という、オルタナティブ資産に興味を抱きました。(結構、安易です。)
次回は、コモディティ(商品)のデータを少し紹介したいと思います。




