「市場自体が下落した年を含んでいないトータルリターンは参考にしない」
について説明していきたいと思います。今回は比較的、やさしい内容です。
買いたい投資信託を探す場合、大抵「モーニングスター」という
国内屈指の投資信託情報提供サイトを使います。
そこで投資信託を探す場合の気をつけなければならない
注意点があります。
それは
「トータルリターン」をあてにし過ぎてはならない
という事です。例えばこの投資信託「インベスコ 店頭・成長株オープン」をみてみましょう。
「インベスコ 店頭・成長株オープン」は、
3年のトータルリターンで2位、5年のトータルリターンで3位と
素晴らしい成績を収めています。
5年間の年平均のトータルリターンは31.6%と
夢のような素晴らしい数字となっています。
数字はもちろん、実際、「インベスコ 店頭・成長株オープン」は
優秀なファンドマネージャーが運用する優れたファンドだとは思います。
ですが、この
「インベスコ 店頭・成長株オープン」の優れた成績は
2003年〜2005年という大幅な市場全体の上昇時を含んだ、
国内市場全体が上昇時期にあった恵まれた5年での
運用成績でもあるのです。
「モーニングスター」で国内市場の5年間のトータルリターンランキングをみる事ができます。国内市場の5年間のトータルリターンランキングをみると
「グロース」というキーワードがずらずらと並んでいる事がお分かり
いただけるかと思います。
この「グロース」とは「成長」という意味、つまり発展途上の企業に
投資するタイプの投資信託を指しています。
「グロース型」に投資するタイプの投資信託は、
そもそも値動きの幅が大きいのです。
つまり市場全体が上昇期には「グロース型」は
大きくプラスに転じる可能性が高く、
市場全体が下降しているような時期には
大きくマイナスに転じる可能性が高いのです。
ですから、2003年〜2005年という大幅な市場全体の上昇時を含んだここ5年のトータルリターンでは上位にランクインされるという訳です。
「グロース型」に言える事は最近、流行のエマージング市場(新興国市場)に投資する、
「BRICS」、「インド」、「中国」、「東欧」などといった地域に投資する投資信託にも
同じような事が言えるかと思います。
これらのエマージング市場へ投資する投資信託は
国内の「グロース型」よりも値動きが荒いですし、リターンに対する、
リスクが高い上に、「コスト」がかなり高く設定されており、
とてもオススメ出来る投資信託にはなっていません。
売れている投資信託と良い投資信託は違うと覚えておいて下さい。
投資信託を選ぶ際には、投資信託選びの鉄則 - その1 -でも述べたように、
何よりもまず「コスト」、そしてその中から「リターン」がよい
投資信託を選んでいくと良いでしょう。
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