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今回はオフショアな海外投資日記の管理人スマイリーさんより、
ヘッジファンドに関する特集を書いて欲しいと要望をいただいたので、
ご存知ない方に紹介する意味を含めて「-投資信託-ヘッジファンドとは?」について書いていこうかと思います。

さて、「ヘッジファンド」とは何でしょう?
実は明確な定義が非常に曖昧です。
色々な意見がありますが、基本的には
「私募によって資金を募り、絶対リターンを追及する投資信託」
考えて良いと思います。

ポイントは「私募」「絶対リターンの追及」です。

まずは「私募」について触れていきたいと思います。
銀行証券会社をはじめとした販売会社で購入できる投資信託
価格の下限の設定があるにしろ、それさえ満たしていれば誰にでも買う事ができます。
こういった一般的な投資信託の事を「公募投資信託」と言います。

これに対してヘッジファンドは多くの場合、私募で資金を募ります。
何故でしょうか?
理由は「私募投資信託」「公募投資信託」とは違い一般に広く資金を募る事がないため、
規制が「公募」に比べ非常に緩やかになっているからです。

「私募投資信託」「公募投資信託」に比べ最もメリットがある点は、
まず「ディスクロージャー」の必要性がない点があげられるかと思います。
「ディスクロージャー」とは簡単に言えば、
「情報の開示」です。

私たち個人投資家「公募投資信託」、つまり一般の投資信託を買った場合、
目論見書やら運用報告書やら様々な細かい資料が山のように公開されますよね?
「私募投資信託」では一般的に「目論見書」の交付が義務付けられていなかったりと
「公募投資信託」比較してかなり規制が緩やかになっています。
「ディスクロージャー」の規制が緩やかなのは、
運用会社からすれば非常にメリットが大きいです。
「ディスクロージャー」には相応の手間とコストがかかりますので、
「ディスクロージャー」が緩やかな事で運用会社「運用コスト」の削減ができます。

もう一点、「私募」のメリットとして、
「運用に関する制限が緩やか」という点があります。
私たち、一般投資家が買う「公募投資信託」も、
以前より、1994年、2000年の投信法の改正によって、様々な規制が緩和されてきましたが、
先程述べた「ディスクロージャー」と同様で、一般に広く募集する「公募」ではないので、
運用上の制限もほとんどありません。
次回の記事で、「ヘッジファンド」の用いる代表的な戦略を一部取り上げますが、
「ヘッジファンド」の用いる「投資戦略」はあまりに多様で、全体像を私は把握できていません。
つまり、運用上の制限が緩やかなので多様な投資戦略を用いる事が可能です。

さて、もう一つのキーワード「絶対的リターンの追求」ですが、
「ヘッジファンド」「ヘッジ」は「回避」という意味です。
「国外型投資信託」で「為替ヘッジを行なう」などのキーワードを目にした事が
あるかも知れません。

「ヘッジファンド」「ヘッジ」市場の影響を回避すると理解するのが良いかと思います。
つまり、市場が「下落傾向」であろうが、「上昇傾向」であろうが、関係なく「リターン」を追求する、
それが「ヘッジファンド」の大きな特徴の一つと言えるでしょう。
(※絶対リターンを追求しない「ヘッジファンド」もなかには存在する)

また、「ヘッジファンド」のもう一つの特徴として、
課税を極力回避し、リターンを高めるために、
「租税回避地」(タックスヘイブン)を利用するケースが多い事をあげられるかと思います。
(※税制が免除、もしくは優遇されている地域)
「租税回避地」(タックスヘイブン)を利用した投資信託は
公募外国籍投資信託でも見かける事が出来ます。
「バミューダ」「ルクセンブルク」「ケイマン」といったキーワードを
目にした事はありませんか?

もう一点、「ヘッジファンド」、また「ヘッジファンド」の用いる「投資戦略」を採用した
「公募投資信託」にも多くみられる特徴として、「成功報酬」の存在があります。
基準とするベンチマーク(例えばTOPIXなどの市場指数)を上回るリターンを得た場合、
運用で得たリターンの20%程度の、「成功報酬コスト」が発生します。
これも、「ヘッジファンド」の特徴と言えるでしょう。
一般の「公募投資信託」は、運用で利益がでようが、でなかろうが、
信託報酬パーセンテージ分、コストがかかります。

つまり「ヘッジファンド」を運用する側からすれば、
「利益」をあげればあげた分だけ、自分たちの「利益」が増える
「インセンティブボーナス」のような報酬が得られるという訳です。

ちなみに、「ヘッジファンド」が世に広く知られるようになった契機として、
1992年の欧州通貨危機(ポンド危機)1997年のアジア通貨危機などがあります。
当時、「ヘッジファンド」「レバレッジ」(借り入れによって利益率を高める投資方法)を
10倍とも20倍とも言われる程、大きく使っていました。
しかし、98年にLTCM(ロングタームキャピタルマネジメント)が破綻するのをキッカケに、
「ヘッジファンド」もリスク管理を重要視するようになり、
現在では多くの「ヘッジファンド」「レバレッジ」を3倍以内程度に抑える運用を行なうようになりました。
90年代は良い意味でも悪い意味でも「ヘッジファンド」の時代だったと言えると思います。

今までの内容をまとめると、「ヘッジファンド」「ディスクロージャーコスト」の削減、
また、「租税回避地」による「課税によるコスト」の削減など、運用上の「投資戦略」以外の
「コスト」を削減する事によって、「効率的」運用環境を構築しています。
そして、「運用上の制限」を最小限とする事で「レバレッジ」を効かせた多様な投資戦略を用いて投資を行ないます。
しかし、設定したベンチマークを上回るリターンを得た場合、運用側はおおよそ20%程度の成功報酬を得る。
これらが「ヘッジファンド」の特徴と言えると思います。

今回は、「ヘッジファンド」の概要について書いてみました。
次回は、「ヘッジファンド」の用いる「代表的な投資戦略」について書いていこうかと思います。
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コメント
この記事へのコメント
Marvelous!
assetsさん。
すばらしいです。
今までヘッジファンドの説明でこれほど的を得た説明は見たことがありません。
ありがとうございました。
続きが楽しみです。
2006/09/13(水) 17:12:24 | スマイリー | #TMk8PTho[ 編集]
スマイリーさん、こんばんは。

コメントありがとうございます。
大した情報は提供できませんが、
色々と書いてみようかと思います。
2006/09/13(水) 17:54:34 | assets | #YdDkysYI[ 編集]
続きです。

>実は明確な定義が非常に曖昧です。
そうなんです。いろいろなHPをみてもヘッジファンドとはという定義が定まっていません。

ヘッジファンドのヘッジはいろいろな要素をヘッジしていたのですね。
単純に市場の影響を回避するだけではなかった。
これは大変勉強になりました。

自分で保有していながら、
なかなかヘッジファンドについて語れる方が今までいませんでした。
ありがとうございます。

次なるキーワードは
「元本保証銀行」「元本保証期間」「優良ヘッジファンド会社の見分け方」「総資産・適正ファンドサイズ」等などでしょうか?

図々しくまたリクエストしてしまい申し訳ございません。
2006/09/13(水) 19:47:40 | スマイリー | #TMk8PTho[ 編集]
スマイリーさん

コメントありがとうございます。
リクエストいただきましたが、
国内で簡単に購入できる投資信託に
対象を限りたいと思っていますので、
ヘッジファンドに関しては
今回の内容とヘッジファンドの代表的な戦略を一部取り上げ、
あとは国内で購入できるヘッジファンドの投資信託を用いた公募投資信託、
ファンドオブヘッジファンドなどの紹介にとどめようかと思っています。

せっかくリクエストいただいたのに
申し訳ないです

私もそれ以上の内容になると記事に出来るほど
知識がないというのもあります。
2006/09/13(水) 22:07:56 | assets | #YdDkysYI[ 編集]
ヘッジファンドの特徴としてもう一つ挙げておいては如何でしょうか。
それは「レバレッジ」です。全てのヘッジファンドが大きなレバレッジをかけているわけではありませんが、大なり小なりのレバレッジをかけるのは通常のようです。この部分があまりにクローズアップされたおかげで「ヘッジファンド=リスク大」という偏見を持っている人がかなり沢山いるように思います。(ボクの勤務先にはこういう偏見の塊みたいな人が沢山います)絶対収益の追求の手法の一つなのですが、ヘッジファンドの特徴としては重要だと思います。
2006/09/15(金) 14:49:31 | renny | #-[ 編集]
rennyさん

こんにちは。コメントありがとうございます。

いつも鋭いご指摘いただきありがとうございます。
記事を意義あるものとする上で、
rennyさんの指摘は非常にありがたいです。

そうですね。「レバレッジを使うのがヘッジファンド」と定義する方もいるくらいですから、
是非、追記させていただきたいと思います。

LTCM(ロングターム・キャピタル・マネジメント)破綻の98年以前はレバレッジ比率が10倍とも20倍ともなっていたようですが、
近年、ヘッジファンドの多くがリスク管理を重要視して、レバレッジは3倍以内程度としているところが多いようですね。
2006/09/15(金) 15:13:21 | assets | #YdDkysYI[ 編集]
「レバレッジ」
確かにこれは重要なキーワードのひとつです。
私の投資方針は「レバレッジ」をかけないこととしていますが、
保有商品にはガンガン「レバレッジ」を効かせて、利益を確保してもらいたいと思っています。
2006/09/16(土) 18:27:18 | スマイリー | #TMk8PTho[ 編集]
スマイリーさん、こんばんは。

レバレッジに関しては、
ヘッジファンドの代表的な投資戦略を
効率的フロンティア(リスク・リターンの関係)でみてみると、
リスクの割にリターンの割が良い
「マーケット・ニュートラル」が適しているように思います。
(あくまで投資戦略のカテゴリー平均)

レバレッジは、期待リターンも大きくなりますが、
リスク(標準偏差)もそれに伴って大きくなりますので、
個別ファンド自体の分析がより必要になりますね。
2006/09/16(土) 23:38:27 | assets | #YdDkysYI[ 編集]
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2006/09/13(水) 19:52:30 | オフショアな海外投資日記~1日3万円の副収入
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