-資産運用-消費者に良い投資信託を買おう

 
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ここ最近、投資信託をテーマとしたブログで
活発に「投資信託の低コスト化には何が必要か?」という
記事が掲載されていましたので、当ブログでも
「投資信託の低コスト化には何が必要か?」について
取上げてみたいと思います。

参考
 NightWalker's Investment Blog
  「信託報酬が高めの投信から選んでいる」と話すネット証券
 rennyの備忘録
  投信業界に競争促進策の導入を!
 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー
  投信の管理手数料、10年で14%値上がり

「投資信託の低コスト化には何が必要か?」に関して、
紹介させていただいたサイトでは「投資信託の残高の増加が必要」
「新規参入による競争促進」「投資家のコストに対する意識が変わる事」
様々な意見が活発に述べられています。

「投資信託の残高」についてみてみると、
社団法人 投資信託協会統計資料によれば、
1960年時点の日本の投資信託資産合計額7,689億円です。
2006年8月末時点で、資産残高第1位の「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」
資産残高5兆5,000億円超ですからいかに当時、資産残高が少なかったか分かると思います。

一方、2005年度の投資信託資産合計額は、約55兆3,500億円ですから、「投資信託の残高」
1960年度と比較すれば、大幅に資産増となっている事が分かります。

しかしながら、投資信託資産合計額は年々増加の一途を辿っている訳ではありません。

1986年度までは年々増加の一途を辿りましたが、1986年度以降は
45兆円前後+-10兆円程度を行ったり来たりしている状況で、
増加傾向にあるとは言い難い状況なのです。

つまり、

おおよそここ20年間45兆円前後+-10兆円程度の増減を繰返しており、
現在までのところ、投資信託資産合計額は増加傾向にあるとは言えない

のです。これが日本の投資信託の現状です。

また、現在の日本の投資信託純資産高比較ランキングをみてみると、
上位に「毎月決算」「毎月分配」といったキーワードが並んでおり、
投資信託選びの鉄則で述べた個人投資家にとって非合理的な投資信託
売れに売れている事が分かります。

これは何も個人投資家だけが悪い訳ではありません。
売る側、つまり証券会社をはじめとした「販売会社」にも、大いに問題があります。
山崎元さんの記事「行動ファイナンスと毎月分配型ファンド」によれば、
現在の非合理的投資信託には、人間の非合理的行動の原因を探る
行動ファイナンスの理に適った、つまり「見せかけの魅力」がふんだんに使われている、
「売れて不思議のない商品」なのだそうです。

「投資信託の低コスト化には何が必要か?」

みなさんはどう思われますか?

このまま、投資信託資産合計額が増加していけば、
本当に投資信託運用コスト(信託報酬)低コスト化へ進むのでしょうか?

「需要」「供給」の問題について考えてみると、
基本的に「供給」「需要」のある先へ向かいます。

これを現在の投資信託純資産高比較ランキングにあてはめて考えてみると、

現状、残念ながら、個人投資家の需要の多くは
非合理的な投資信託へ向かっている

事が分かります。
今の状況のまま、投資信託資産合計額が増加していっても、
おそらく投資信託運用コスト(信託報酬)「低コスト化」へと向かわないと思います。
何故なら、「需要」つまり、ニーズ低コストへと向かっていないからです。

投資信託運用コスト(信託報酬)「低コスト化」へ向かうには「需要」の変化、
つまりニーズが「低コスト化」へ向かう必要があるのではないかと思います。
今のまま、競争が激化し、投資信託資産合計額が増加すれば、
おそらく、あの手この手で「新商品」が登場するだけなのではないかと思います。
ここ近年で言えば、「BRICS」「新興国」「コモディティ」「絶対収益」と言った
キーワードが代表的なものだと思います。
年々、投信法規制緩和は進んでいますから、規制緩和を受けるごとに、「新商品」が登場し、
逆にその「新商品」「コスト高」方向に向かっているのは、以前の記事、
「投資信託のコストは以前より安くなっている?」でも述べました。

ただし、個人投資家の意識が「低コスト化」へ向かうのは非常に難しい面があります。
個人投資家の大半が「コスト」投資信託重要な選定基準だと
考えなければならないからです。

特にこれまで「フィナンシャルリテラシー(お金の利用能力)」を学んでいる訳でもなく、
いきなり販売会社の説明を受けて、「投資信託」を買う人だって沢山います。
知識がない人が販売会社の話をプロの意見だと捉え、
薦められた良さそうな投資信託を買う事は何ら不思議な事ではありません。
その一方で、「販売会社」利益率の高い、また売りやすい投資信託を売るのも
何も不思議な事ではありません。
「販売会社」は利益をあげるのが仕事ですから、
効率的利益をあげられる投資信託販売促進する事はある意味、当然の事なのです。

こう考えてみると、なかなか救いようのない悲惨な状況に思えます。

以前の記事、「-投資信託-理想的な運用会社」で述べたように、
「バンガード」のような買う側の「個人投資家」と、売る側の「運用・販売会社」
相互利益を追求するようなイノベーター(革新的な会社)の存在なくして、
根本的な解決は難しいと思います。

「需要」を、個人投資家にとって非合理的「需要」から合理的な方向へと導いていく、
そんなイノベーター(革新的な会社)なくして、「低コスト化」の道はないのではないでしょうか。

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コメント
この記事へのコメント
TB&コメントありがとうございました。
最後はイノベーターの登場を待つしかありませんね。ネット証券も金融業界にとってはイノベーターでした。
2006/09/19(火) 19:46:52 | Nightwalker | #hKfQi/vk[ 編集]
Nightwalkerさん

コメントありがとうございます。

そうですね。
イノベーターの登場が待ち望まれますね。

ただ、ネット証券の場合は、
インターネットで株式取引が出来る事に対して明らかに需要があったのに対して、
投資信託の「低コスト化」には現状、
需要が一部の投資家からしかないという事が問題ですね。

記事にも書きましたが、
需要をある意味、創造していく役割が望まれ、
非常に大変だとは思います。

ですが、アメリカと日本で違いがあるにせよ、
バンガードのような見本が既にあるのですから、
実現は不可能ではないように思います。

本当はバンガードに本格的な日本進出(販売・運用の両面で)を
望みたいところなのですが、バンガードもあまり積極的ではないようなので。
2006/09/19(火) 21:01:43 | assets | #YdDkysYI[ 編集]
blogでのご紹介、TBありがとうございます。
「低コスト化」の需要は、日本でも大きく潜在していると思います。金融機関の側から自らそれを顕在化させたのが米国ではバンガードだったと思います。
日本でも同じことが起こる可能性は十分あると思います。
2006/09/20(水) 07:11:52 | renny | #-[ 編集]
rennyさん

コメントありがとうございます。

潜在需要はあるはずですね。
そもそも投資を始めようとした方は
誰もが利益を欲するところから入るのですから。
大いに期待したいところです。
2006/09/20(水) 09:50:03 | assets | #YdDkysYI[ 編集]
トラックバック&記事でのご紹介ありがとうございました。

ただ、「待つしかない」という受身的な結論になってしまうのが、少々残念であります。
この諦めムードは、過去、日本の投信業界が消費者に対して、それだけ酷い事をしてきた結果だということかもしれません。

でも、assetsさんのように慧眼のある方々が、冷めた見方で受身の体勢になってしまえば、いったい誰が消費者の意見を業界に要望するのでしょう。

ぜひ、いっしょに証券会社・業界に対して、要望を出し続けませんか?
この件に関しては、僕のブログでも新たに記事を書く予定です。
2006/09/24(日) 01:44:34 | 水瀬 ケンイチ | #THQoKXAA[ 編集]
水瀬さん

コメントありがとうございます。

根本的な解決にはイノベーターが必要だと思いますが、
ブログなどで私たち消費者の声も以前と比べ格段に影響力を持つようになりました。

インターネットの普及に伴い、"口コミ"の力もなかなか馬鹿に出来ないものがあります。

私個人の考えとしては、稚拙なブログで恐縮ながら、
みていただいた方に少しでも効率の良い投資を
行なっていただきたいと考えていますし、
また、私自身も証券会社や業界に対して要望も出し続けていきたいと思っています。

水瀬さんのブログでも、低コスト化に関する記事を書いていただけるとの事で、楽しみにしています。
2006/09/24(日) 20:13:07 | assets | #YdDkysYI[ 編集]
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2006/10/01(日) 07:40:03 | 知っ徳情報サイト
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