これを受けて、現時点での国際株式型のオススメについて再度触れてみたいと思います。
まず、現時点でインターネット取引が可能で運用コスト(信託報酬)が安い投資信託を
考えてみると、基本的に2つの選択肢があると思います。
一つは、過去の記事「国際株式型のオススメファンド」で紹介した日本を除く
世界主要先進国の株式指数を、各国の時価総額をベースに算出した指数、
「MSCIコクサイ指数」に連動した「インデックスファンド」です。
もう一つの選択肢としては近日、取扱が開始された楽天証券
※2007/08/10追記:
現在、イー・トレード証券でも海外ETFが取扱われています。
取扱いラインナップについてはこちらをご覧下さい。
※2007/12/02追記:
イー・トレード証券での住信-STAM グローバル株式インデックス・オープンの取扱いを受けて更新しました。
さて、その2つの選択肢を改めてみて見ることにします。
まずは、「MSCIコクサイ指数」に連動した「インデックスファンド」ですが、
運用コスト(信託報酬)については以下の通りです。
| 順位 | 名前 | 信託報酬 |
| 1位 | 「住信-STAM グローバル株式インデックス・オープン」 | 0.77% |
| 2位 | 「三菱UFJ 外国株式インデックスファンド」 | 0.8295% |
| 3位 | 「中央三井 外国株式インデックスファンド」 | 0.84% |
| 3位 | 「すみしん 外国株式インデックス・オープン」 | 0.84% |
| 3位 | 「PRU 海外株式マーケット・パフォーマー」 | 0.84% |
| 5位 | 「年金積立 インデックスファンド海外株式(ヘッジなし) 愛称:DCインデックス海外株式(ヘッジなし)」 | 0.882882% |
もう一つの選択肢、楽天証券
| 名前 | 信託報酬 | 最低取引単位 | 販売手数料 | 連動指数 |
| iSHARES TRUST-iSHARES S&P500 INDEX FUND | 0.09% | 10口 | 定額 $31.5(※注1) | S&P500(米国) |
| NASDAQ-100 TRUST, SERIES 1 | 0.20% | 10口 | 定額 $31.5(※注1) | THE NASDAQ-100 INDEX(米国) |
| TRACKER FUND OF HONG KONG | 純資産により 0.05%〜0.10% | 500口 | 〜10万円 525円 10万円〜100万円 0.525% 100万円〜 5,250円 | ハンセン指数(香港) |
| HANG SENG H-SHARE INDEX ETF | 純資産により 最大1.15% 2005年度2月1日時点0.6% | 200口 | 〜10万円 525円 10万円〜100万円 0.525% 100万円〜 5,250円 | ハンセン中国企業指数 (中国本土) |
「MSCIコクサイ指数」に連動した「インデックスファンド」、楽天証券
比較して考えてみると、それぞれメリット・デメリットがありますので、簡単に説明してみたいと思います。
まずは、「MSCIコクサイ指数」に連動した「インデックスファンド」についてです。
上の表をみていただければ、すぐに理解していただけると思いますが、
「MSCIコクサイ指数」に連動した「インデックスファンド」は、楽天証券
運用コスト(信託報酬)が高いのがデメリットと言えるでしょう。
一方で「MSCIコクサイ指数」に連動した「インデックスファンド」は
楽天証券
成熟した市場であればある程、大きな下落相場が少ない事を考えれば、
世界の時価総額比率で先進各国の株式市場指数が保有されている
「MSCIコクサイ指数」に連動した「インデックスファンド」は非常に合理的な
「地域の分散」が図れていると言えるでしょう。
もう一つの選択肢、楽天証券
メリットとして、まず第一に、運用コスト(信託報酬)が低コストである事が
あげられます。運用の成果は長期的にみれば、運用コスト(信託報酬)によって
決まるのは、これまで幾度となく述べてきた通りです。
世界の株式市場の時価総額のおおよそ半分を占めるアメリカの主要株式指数S&P500に
連動する投資信託(ETF)が運用コスト(信託報酬)0.09%で運用できる事が出来る事は
特筆するべき点です。
一方デメリットですが、「MSCIコクサイ指数」に連動した「インデックスファンド」ほど、
「地域の分散」が図れていない、図り辛いという点があげられます。
仮に、「MSCIコクサイ指数」に連動するような形で「地域の分散」を図ろうとしたとします。
米国、日本は良いのですが、欧州の主要先進国への投資対象が問題となります。
現在までのところ、国際株式型では、欧州の主要先進国を投資対象とした
低コストな投資信託がないのが現状なのです。
もう一点、メリットでもあり、デメリットでもある点を触れておくと、
楽天証券
販売手数料が固定で$31.5となっています。
iSHARES TRUST-iSHARES S&P500 INDEX FUNDを現在の基準価格で考えると、
最低取引単位の10口での購入の場合、販売手数料率はおおよそ2.3%となります。
最低取引単位での取引では、購入時点の販売手数料率は決して安くはありません。
ですが、「MSCIコクサイ指数」に連動した「インデックスファンド」と比較すると、
運用コスト(信託報酬)におおよそ0.7%程度の差がありますので、
仮に「MSCIコクサイ指数」に連動した「インデックスファンド」がノーロードだったとしても、
3年保有すれば、トータルコストで「MSCIコクサイ指数」に連動した「インデックスファンド」に
勝る事になります。
つまり、小口の投資であっても、長期投資には有利であると言えます。
とはいえ、最低取引単位の10口での購入でもおおよそ16万円程度(記事掲載時点)ですので、
毎月の定期定額購入はなかなか難しいという人も多いかと思います。一つの手として、
「時間の分散」つまり、購入間隔を広げるという手があります。
毎月ではなく、数ヶ月に一度購入するなどして、「時間の分散」の間隔を広げるのも
一つの手ではないかと思います。
長々と書きましたが、「MSCIコクサイ指数」に連動した「インデックスファンド」、
楽天証券
選択をしていただければ良いと思います。
最後に重要な点について触れておきます。
そう遠くないうちに、海外ETFの届出義務の廃止が制定される可能性があります。
今まで海外ETFは届出義務によるコスト負担が大きく、
事実上の参入障壁となっていたとの事です。海外ETFの届出義務の廃止が制定されると、
国内株式市場で海外のETFが買えるようになる可能性があります。
長期投資をお考えであれば、これを待つというのも一つの選択肢でしょう。
せっかくネット証券で買えるようになった海外ETFを、うまく使いこなしたいものですね。
コメントありがとうございます。
海外ETFは既存の国際株式型の
インデックスファンドに比べ運用コストの面で
勝っていますので、上手く活用したいところですね。
欧州株式のインデックスですが、確かに現在販売されているものでは存在しないようですね。米国株のそれが無いのと同様、大変な疑問点になっています(こちらはETFが出来ましたが)。
最も、かつてはあったと思います。現に自分は、かつて販売されていた「(MSCIセレクト)ヨーロッパP」(信託報酬0.9975%)を、時価35万円分保有しています。資産額に大きな変動が無いので安心して持っていられるのですが、今としては貴重なものではないでしょうか。
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=31312987&d=c&k=c3&t=1y&l=off&a=v&z=m&h=on&q=c&p=m65,m130,s
相互リンクのサイトさんで
コメントを拝見した事があります。
コメントいただき、ありがとうございます。
かつでは、日本でも欧州のインデックスファンドの
取扱いがあったのですね。
欧州型のインデックスファンドの存在は
現在、販売されていないようでうから、非常に有用ですね。
ただ、(MSCIセレクト)ヨーロッパPについて確認してみたところ、
この投資信託は信託報酬の割りに
運用コストが高いようです。
http://ita.dir.co.jp/ITAS/IND/31312987.html
上記の投信評価情報サービスで確認してみると、
どうも保管管理料が運用コストを押上げてしまっているようです。
http://ita.dir.co.jp/ITAS/IND/04311985.html
上記URLの欧州型のアクティブファンド、
「大和ユーロファンド(信託報酬:1.52%)」と比較してみると、
実質的な運用コストでは大和ユーロファンドよりも
高運用コストとなってしまっているようです。
他の国際型のインデックスファンドでも、
信託報酬は低コストなのですが、
保管管理料等、信託報酬に含まれない
運用コストが高いために、
有用性に欠ける投資信託が幾つかあるようです。
過去の記事、「投信スーパーセンターがオープン」でも同様の話題について取上げました。
(参考:http://assets.blog54.fc2.com/blog-entry-90.html)
コメントありがとうございます。
実は私も投信SCのキッカケがある以前は、
信託報酬と実質運用コストにさほどの差はないと
思い込んでいました。
ところが、実際に実質運用コストをみてみると、
信託報酬は低コストなのに、
実質運用コストは高いといったケースが無きにしも非ずのようです。
(国際型に多いようです)
「運用コストが安いと思っていたが、
実は高コストだった」なんてケースは
笑えませんから、投信評価情報サービスは是非活用したいところです。
しかし信託報酬とがが安ければ、よいファンドかといえば、そういえないのも結構ありそうです。「トヨタグループ株式ファンド」なんかその代表でしょう。トヨタ自動車の株価とほとんど連動していますから、投信の意義さえ疑わしいものがあるのですが…。
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=7531103B&d=c&k=c3&c=7203.t&t=2y&l=on&z=m&q=l&p=m65,m130,s
投信の選択はいろいろなことを勘案していけなければならないということを、このサイトは「投資信託選びで一番知りたいこと」(http://www.amazon.co.jp/%E6%8A%95%E8%B3%87%E4%BF%A1%E8%A8%97%E9%81%B8%E3%81%B3%E3%81%A7%E3%81%84%E3%81%A1%E3%81%B0%E3%82%93%E7%9F%A5%E3%82%8A%E3%81%9F%E3%81%84%E3%81%93%E3%81%A8-%E6%9C%9D%E5%80%89-%E6%99%BA%E4%B9%9F/dp/4270001216/sr=1-2/qid=1166273182/ref=sr_1_2/503-6543496-0891134?ie=UTF8&s=books)などとともに、多く教えてくれた気がします。ありがとうございました。
この国債株式型のおすすめファンドは知らないものばかりです。
私はHSBC(インドオープン、ブラジルオープン)とかJPモルガン(アジアアクティブ)の運用してるものを買ってますが、これよりもお勧めと言うことなのでしょうか。
まったく記述がないので、問題があって意図的に記述してないのでなければ良いのですが・・・
これらは地方銀行でも取り扱ってると思います。
http://www.shinseibank.com/powerflex/trust/lineup/index.html
コメントありがとうございます。
記事にも書いてありますが、
ここに記述している国際株式型の
オススメファンドは、各種販売会社で取扱われているなかでも、
「MSCIコクサイ指数」に連動した「インデックスファンド」です。
つまり、世界の先進各国の株式指数を、各国の時価総額の
比率別で分散されており、国際株式型のなかでは、比較的、
低リスクな投資信託であり、長期投資に適している投資信託で
あると言えると思います。
ゆうさんが、購入されている、
HSBC(インドオープン、ブラジルオープン)や
JPモルガン(アジアアクティブ)といった投資信託は、
エマージング諸国を投資対象とした投資信託であるため、高いリターンが
期待できる代わりに、リスクも高い値幅の動きが激しい
投資信託であると言えます。
長期的に保有する観点から言えば、
このようなエマージング諸国を対象とした
投資信託ばかり保有するのは、リスクが高く、
オススメはできません。
ゆうさんが、運用を始めたばかりなのであれば、
TOPページに各記事の見出しをつけているので、
色々と役にたつ記事もあるかと思いますので、
ご覧になっていただければ幸いです。
投信は運用始めたばかりで次に何を買おうか迷ってるところです。
記事のほとんどを読ませていただきました。エマージング諸国を投資対象としたものは
「値動きが荒い」
「リターンに対する、 リスクが高い」
「コストがかなり高い」
「とてもオススメ出来る投資信託にはなっていない。」
ある程度これらは理解してるつもりです。それでも、債券型や国内株式に比べれば、トータルリターンは期待できると考えて購入したものでした。
しかし、「現実には相場を常に予測する事はプロでも非常に困難です。」のくだりはまったく反論のしようもありません。
私は外国為替証拠金取引に疲れはてて、先月投信を始めたのですが、思えば、週替わりのファンダメンタルズ日替わりのセンチメントに右往左往して、失敗したように思います。
おっしゃる通りエマージング諸国を対象としたものは今は良いですが、突然人気がなくなるリスクがあると思います。
お勧めでない理由よくわかりました。
今後の参考にさせて頂きたいと思います。
コメントありがとうございます。
記事を沢山ご覧いただいたようで、
ありがとうございます。
少しでも参考にいただけたのであれば、
こちらとしても幸いです。
余談になりますが、私も投信での運用を始めた頃は、
エマージング諸国を投資対象とした
投資信託をポートフォリオのメインに据えていました。
(当時の私は全く知識がなく、根拠なき考えからハイリスクハイリターンの投信を好んでいました。)
私は投資の勉強をはじめたばかりで、
セゾン・バンガード・
グローバルバランスファンドを積立月5万で購入しようと申し込みをしました。
しかし、この内容を見ると、見直さざるを得ませんw
海外ETFを主軸において投資していくことを第一候補として考えてます。
またちょくちょく拝見させていただきます。
コメントありがとうございます。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは決して悪くないチョイスだと思いますよ。
海外ETFは確かに運用コストが安く、
長期投資に向いていますが、
特定口座の対象外となるなど、
利便性に欠く面もあります。
メリット・デメリットを把握された上で、
投資をしていただければと思います。
海外ETFや投信について、
自分なりに色々調査しています。
今後、海外ETFが東証に上場していく流れになっているようです。
そうなると、assetsさんがおっしゃってたようにそれを待つというのも手かなと考えております。
海外ETFを買うと、初期コストがかかりますが、
投資期間が長ければ(他条件にもよるが4年以上)インデックスファンドよりお得になります。
しかし、国内株式市場で買うことが上記の4年以内で可能になるのだったら、
今買うべきではないのかなと。
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